
ラズパイを買う予定だけどモニターって必要なの?
今回は、Raspberry Pi (ラズパイ)にモニターが必要かどうか、使用目的や場面に応じて解説します。
- ラズパイにモニターは必要か
- ラズパイ用のモニターを選ぶポイント
ラズパイにモニターをつける必要はあるのか

結論から言いますと、
ラズパイをパソコンとして使いたい人
→ モニターあり
ラズパイでプログラミング、電子工作、サーバーなどをやりたい人
→ モニターなし
もしそれでも迷っているのであれば、モニターなしをおすすめします。
モニターは買わなくても良い
なぜなら、「PCをモニターのようにして使うことができるから」です。
ただ実際にラズパイをPCをHDMIケーブルを繋ぐというわけではなく、遠隔でラズパイの画面をPC上に表示するということです。

ラズパイは簡単に遠隔操作をすることができます。
「遠隔操作」というと難しそうに聞こえますが、初心者の方でも簡単ですし、パソコンやスマホがあればどこからでもできます。
それに、そもそもラズパイはグラフィック性能が低く、映像を出力することは得意ではありません。
ラズパイ上でのプログラミングも、コードエディターやターミナルでラズパイに接続して行う場合がほとんどです。

モニターを使わないことには以下のようなメリット、デメリットがあります。
モニターを使わないメリット
- 快適な作業が可能
- 場所を取らない
- 金銭的な負担がない(モニター代&電気代)
モニターを使わないデメリット
- ラズパイと通信ができなくなると少しめんどくさい
- どうしてもモニターが必要な時に困る
モニターが必要な場合
ラズパイをパソコンとして使いたい方は、一般のモニターで良いと思います。
プログラミングやサーバー構築をしたい方は、小型のモニターを購入しても良いかもしれません。
実行結果やログを常に表示させておきたい場合など、「モニターをつけたいけど場所を取るのはちょっと…」という時におすすめです。
モニターなしでラズパイを操作する
VNC接続
VNC接続では、あたかもラズパイがPCの中に入っているかのような操作をすることができます。

遅延も普段の作業なら全く気にならない程度です。
VNCの設定方法
左上のボタンからメニューを開いて
Preferences → Raspberry Pi Configuration
と進んで設定を開きます。

次に、Interfacesタブを開き、VNCの項目をクリックして有効化します。

これでラズパイ側は完了です。(再起動が必要な場合があります)
VNC Viewerというアプリを使ってラズパイにアクセスします。
こちらのサイトからダウンロード、インストールしてください。
https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/
※注)右の方にRaspberry Pi とありますが、ここで選ぶOSはラズパイではなく、クライアント側のPCのOSです。(WindowsかMac)
起動したら、上部のアドレスバーにラズパイのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
同じネットワーク内のラズパイにはraspberrypi.local
でアクセスできます。

初回接続の際は警告が出ますが、無視して大丈夫です。
できなかった方はTwitterまでお問い合わせください。
また、VNCのポートを変更する方法については以下の記事で解説しています。

SSH接続
ssh接続は初心者にはおすすめしませんが、使いこなせるようになると非常に便利です。
また、VNCよりもSSHの方が使うメリットが多いです。
設定方法
前述のVNCと同様に、ラズパイの設定画面を開いてSSHの項目をクリックして有効化します。
ただし、22番ポートを開き、公開状態にするのは非常に危険です。
ローカルからの接続のみを許可する、鍵認証にする、ポートを変更するなどして、セキュリティ対策には十分気をつけましょう。
次に、WindowsならコマンドプロンプトまたはPower Shell、Macならターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。
ssh ユーザー名@ラズパイのIPアドレスまたはホスト名
#例
ssh user@raspberrypi.local
警告が出てyesかnoで聞かれることがありますが、yesと答えてください。
できなかった方はTwitterまでお問い合わせください。
まとめ
まとめると、ラズパイを普通に使うことにおいては、モニターは必要ありません。
その理由は、手軽に遠隔操作ができるからです。
ラズパイの画面をPC上に表示し、PCをラズパイのモニターのように使うこともできます。
ラズパイを使った電子工作や作品に必要なパーツとしてモニターをつけるのはもちろんアリだと思います。
分からない・できない・質問等あれば、Twitterまでお問い合わせください。
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